寒天挿し その後
越前屋ご隠居様より教えて頂いた
寒天挿し🔗のその後の一部をご報告致します。
葉が大きく、細かく切る必要がない(殖えると置き場所が無くなるので)ため(笑)、大きな葉のままで挿しました。
当然、ご指示のa9の袋より大きなジップ付きのポリ袋を使っておりますが、蓋は閉めずにそのまま開けておりました。
いま、見ましたら葉の周囲から枯れ込み、溶けてきました。当地が暑いこともあるかもしれません。
そろそろ発芽しても良い時期…と思って見てみましたら、何と❣寒天の中で発芽しております。
小さな、かわいい芽…❣
葉の根は少しポリポットに沿うように下側に出ております。
底から見ると、こんなものです。
キレイに発根しております。当然、根は下方へ、そして土の中のくらい所に向かって伸びていきますので…置いた場所の更に下に行きたいようです。
葉が大きいためにポリ袋だけでは安定が悪かったので、プラカップに入れて挿しました。
この他にも、ストークを挿したり、脇芽も挿しましたが、ライトに吊り下げるなどの明るいところに置いたので、透明な寒天では、育ちが遅くなるような気がいたします。
冷蔵庫に下げると書いておいででしたが、ちょっと、我が家の冷蔵庫では真っ暗で…😅💦葉が枯れる恐れもあります。
逆にカーテンに吊り下げると、これまた断熱UVカットのレースカーテンなので、すこし無理かと…😅
事情は、各家庭で異なりますね😂
越前屋様のご提案は「このまま用土を入れても良い」ということでしたので、この中に寒天を付けたまま、私の葉挿し用の用土を入れることに致します。
今後につきましては、また、日を改めて続きをブログに掲載させて頂きます。
なお、この葉は⬇の通りでカップには穴を開けました。
葉が枯れ込んだ原因ですが、明らかに、ビニール袋の中で蒸れたのと栄養不足によるものと思われます。
寒天は入れたままです。
ここから、色々なことを学ぶことが出来ました。
有難うございます。
また、新情報がございましたら、何卒ご指導いただきたく、宜しくお願い申し上げます🙇
コメント
セントポーリアの根が下に向かって伸びるという点に、私は異論がございます。これは、小袋にカンテンを入れて葉ざしする方法を試しはじめてから、気がついて驚いたことです。
最初は、カンテンを1.5センチ角の立方体に切り出して、そのカンテンのブロックに葉ざしを試みました。この場合は、発根した根は下に向かって伸びてまいります。横にはあまり広がりません。根が重力の向きに伸びてゆく、私も知っている常識のとおりになりました。従来の、容器の中に固めたカンテンを使った場合にも、常識のとおりになります。
ところがある時、このカンテンのブロックを、小袋に入れるときに誤って崩してしまい、粗いカケラになってしまった事がございました。捨てるのも勿体ないので、その崩れてカケラになったカンテンに、葉ざしを致しました。するとこの場合には、発根した根は下ではなく、横に広がって伸びてまいりました。これは、私の常識とは乖離しており、驚きました。
その後いろいろ試してみたところ、根の伸長速度も、根の本数も、ブロックよりもカケラのほうが良いということが分かりました。発根のあとでも、袋の上からカンテンを指で軽くつぶして、粗いカケラにすると、同じ効果が得られます。しかし、カンテンを最初からカケラにしてしまいますと、その間に空気が入ってしまって発根の様子が見えにくくなりますから、私のように発根のようすを観察したい人には、不向きでございます。
条件によって、根が下向きに伸びたり、横向きに伸びたりするのは、不思議な感じがいたします。セントポーリアはとても根腐れしやすく、ですから根は酸素を強く求めるのだと思います。酸素の供給量が、根の伸長を左右しているとすれば、根が重力の方向ではなく、酸素のある方に曲がって伸びていく説明がつきます。カンテンのブロックの中では、根はほとんど酸素に触れられません。酸素は、水にほとんど溶けない性質を持っているからです。この場合には、根は重力の方向つまり下に向かって伸びるはずで、私も、それはずっと観察してまいりました。
セントポーリアは広く浅く根を張る植物だと、よく言われます。それは、根の伸長が、酸素の供給量に依存するからではないかと、上のカンテンの経験をしてから、強く思うようになりました。ですから最近は、葉ざしする場合には葉柄をすべて切り落として、その切り口にカンテンを添える程度にしておりますし、ストーク挿しの場合も、カンテンのブロックをできるだけ小さくして、発根した根が早く空気に到達できるようにしております。発根したあとに、カンテンを袋の上から指でつぶして、カケラの間に空気が入るようにすれば、同じ効果が得られますが、見た目が美しくないので、私の趣味に合わないのです。
改良カンテン挿しで経験した、以上の所見から、用土の通気を改善すれば、さらに安定で速い生育が得られるのではないかと思いました。盆栽の世界に「ザル栽培」と呼ばれる肥育栽培の方法がございますが、これを応用すると、忘れた頃に襲われる根腐れに悩まされずに済むのではないかと思っております。この方法の一部は、4月の福岡セントポーリアの会に押しかけ実演したときに、皆様にお伝えしてまいりました。
越前屋 隠居
echizenya_kageori